2019年度学校長裁量枠事業
「文理融合による学習院大学の
特色あるSDGsの検討と試行」
計画内容
持続可能な社会の発展をどのように実現していくかということは、全世界的な課題となっており、社会の様々な活動を持続可能性という観点から見直すことが求められている。2015年には国際連合で「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)が2030年までの国際目標として示された。我が国でも持続可能な開発目標推進本部が首相官邸に設置され、国を挙げての取り組みが進んでいる。
学習院大学理学部基礎物性センターでは、平成27年度から5年間の計画で「効率的なエネルギー利用のための新規機能性材料の創製」をテーマとする私立大学戦略的研究基盤形成支援事業を実施しており、大きな成果をあげている。この戦略プロジェクトは、環境に負荷をかけない持続可能な省エネルギー社会の実現に寄与することを目的としており、特に効率的なエネルギーの利用の実現を目指している。
国連のSDGsでは、17の目標と169のターゲットが定められており、例えば目標7のターゲットは、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させることであり、戦略プロジェクトの目的と重なる。一方で、このSDGsは多くの目標を含む包括的なアジェンダであるので、学習院大学の特色を生かして、どのようにSDGsに貢献すべきなのかについて議論を深め、模索していく必要がある。特に、社会的な課題の解決には、理学部だけではなく、全学的な研究・教育活動が必要であり、文理融合を進める必要がある。本事業では、SDGsに関連する学習院大学の特色ある研究をパイロット的に実施するとともに、SDGsに関する講演会を開催し、SDGsに対する学内の理解を深める事業を行う。
学習院大学理学部基礎物性センターでは、平成27年度から5年間の計画で「効率的なエネルギー利用のための新規機能性材料の創製」をテーマとする私立大学戦略的研究基盤形成支援事業を実施しており、大きな成果をあげている。この戦略プロジェクトは、環境に負荷をかけない持続可能な省エネルギー社会の実現に寄与することを目的としており、特に効率的なエネルギーの利用の実現を目指している。
国連のSDGsでは、17の目標と169のターゲットが定められており、例えば目標7のターゲットは、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させることであり、戦略プロジェクトの目的と重なる。一方で、このSDGsは多くの目標を含む包括的なアジェンダであるので、学習院大学の特色を生かして、どのようにSDGsに貢献すべきなのかについて議論を深め、模索していく必要がある。特に、社会的な課題の解決には、理学部だけではなく、全学的な研究・教育活動が必要であり、文理融合を進める必要がある。本事業では、SDGsに関連する学習院大学の特色ある研究をパイロット的に実施するとともに、SDGsに関する講演会を開催し、SDGsに対する学内の理解を深める事業を行う。
パイロット研究の内容
パイロット研究の研究テーマ、代表研究者、構成員は以下の通りである。
研究テーマ | 代表研究者 構成員 |
詳細 |
---|---|---|
地球環境の持続を目指した宇宙資源利用 | 渡邉匡人(理学部物理学科) 小塚荘一郎(法学部法学科) 後藤琢也(同志社大学理工学部) |
pdfファイル |
水銀の全地球的汚染実態の解明と 文理融合研究へ向けた検討 |
大野剛(理学部化学科) 赤荻正樹(理学部化学科) |
pdfファイル |
半導体ナノ粒子単一分光計測 | 斎藤結花(理学部化学科) 近藤崇博(理学部化学科) |
|
炭素の代替となる典型元素材料の開発に向けた 基礎研究 |
狩野直和(理学部化学科) 諸藤達也(理学部化学科) |
pdfファイル |
化学反応の場としての脂質二重膜の 先端的分光法による特性評価 |
岩田耕一(理学部化学科) 高門輝(理学部化学科) |
pdfファイル |
フォノン流体力学に立脚した熱伝導制御 | 町田洋(理学部物理学科) 磯野貴之(理学部物理学科) |
pdfファイル |
水素の核スピン転換の機構解明とその高効率化の探索 | 荒川一郎(理学部物理学科) 谷口琴美(理学部物理学科) 山川紘一郎(日本原子力研究開発機構) 戸坂亜希(理学部客員研究員) |
pdfファイル |
単一粒子触媒の合成と性能評価のための リニアトラップ開発 |
河野淳也(理学部化学科) 浅見祐也(理学部化学科) |
pdfファイル |
光エネルギーを活用する革新的分子変換手法の開発 | 草間博之(理学部化学科) 秋山隆彦(理学部化学科) |
pdfファイル |
SDGsの実現に向けたガバナンスの実態解明 | 元田結花(法学部政治学科) | pdfファイル |
活動紹介
A.講演会
2019年7月19日 南7号館
「月資源利用研究会 」
講師: 中村 貴裕 氏 ( 株式会社ispace )
学習院大学Facebookのページ
2019年9月4日(水) 13:30-15:00 南7号館4階会議室
「宇宙空間での『食』市場と人類のサステナビリティ」
講師:小正 瑞季 氏(リアルテックファンド)
参考記事
https://japan.cnet.com/article/35134907/
2019年12月20日 南3号館201教室
「第4回月資源利用研究会 」
講師: 後藤 琢也 教授 ( 同志社大学 )
小畠 秀和 准教授 ( 弘前大学 )
学習院大学Facebookのページ
「月資源利用研究会 」
講師: 中村 貴裕 氏 ( 株式会社ispace )
学習院大学Facebookのページ
2019年9月4日(水) 13:30-15:00 南7号館4階会議室
「宇宙空間での『食』市場と人類のサステナビリティ」
講師:小正 瑞季 氏(リアルテックファンド)
参考記事
https://japan.cnet.com/article/35134907/
2019年12月20日 南3号館201教室
「第4回月資源利用研究会 」
講師: 後藤 琢也 教授 ( 同志社大学 )
小畠 秀和 准教授 ( 弘前大学 )
学習院大学Facebookのページ
2020年3月3日(火) 13:00-14:00 南7号館4階会議室
「SDGsの実現に向けたガバナンス概念:現状の変革か、維持・強化か?」
講師: 元田 結花 教授(学習院大学法学部政治学科)
(2020年3月2日 新型コロナウィルスへの対応を踏まえ延期となりました)
B.その他
2019年9月6日 本ホームページを開設
2020年2月29日(土) 学習院さくらアカデミー講座
20年後、人は月に住んでいるか 宇宙ビジネスの発展と法律講師: 小塚 荘一郎 教授 学習院大学法学部
受講料:1,650円(学習院大学在学生は無料(学生証を持参))
申込:学習院さくらアカデミー
(2020年2月28日 新型コロナウィルス 感染への影響を鑑み 、中止となりました)